データ・アクイジション・システム向け送電効率改善のIC

AD7616

　アナログ・デバイセズは１４日、スマートグリッド機器のモニタリングを強化することで、機器に悪影響を及ぼすシステム障害を防止し、家庭や企業への送電効率を向上させるデータ・アクイジション・システム（ＤＡＱ）向け新ＩＣ「ＡＤ７６１６」を発表した。

　近年、電力需要の拡大と再生可能エネルギー発電の登場で、電力会社は送配電網のモニタリング範囲を広げ、データの利用効率および精度を向上させることを電力安定供給の課題としている。既存のＤＡＱ向けＩＣでは設計や統合が複雑化・高コスト化することが多いが、同製品は測定誤差０.２％未満を実現し、従来品より高速・高精度ながら低価格の障害検知機器の開発を可能とした。

　これにより、保護リレー装置が損傷した場合に発生する修理・交換コストを最小限にできる。

　同製品は既にサンプル出荷されており、１０月から量産出荷の予定。価格は８０ピンＬＱＦＰパッケージで１１.９６ドル（１千個受注時）となっている。