単方向２ｃｈ、大容量データを高速光伝送できる光アクティブコネクタ

光アクティブコネクタＶシリーズ単方向２ｃｈ

　パナソニックＡＩＳ社は、機器組込み用途に適した単方向２ｃｈタイプで、大容量データを高速で光伝送できる「光アクティブコネクタ　Ｖシリーズ　単方向２ｃｈ」を製品化、１０月１日から受注を開始する。

　医療、計測、産業、業務用印刷の各機器などの高性能化により、高精細な画像などを高速にデータ処理するため、機器内の基板ユニットやモジュール間では大容量データの高速伝送が求められている。

　光データ伝送は、電気データ伝送に比べて電磁ノイズの影響を受けにくいため信号劣化が少なく高速伝送が可能で、特に電磁ノイズを伴う過酷な環境下で使用される産業機器などにおいて、有用なデータ伝送手段となる。

　また、基板間やモジュール間で電気的な絶縁ができるため、人体に接触するような医療機器や計測機器などでその効果を発揮する。今後、特に医療機器や印刷機器では４Ｋや８Ｋの画像を扱い、より大容量のデータを高速伝送するニーズが想定されている。

　同社では双方向１ｃｈの光アクティブコネクタを製品化しているが、いっそうの大容量伝送のニーズに応えるため、単方向２ｃｈで最大１６ギガｂｐｓの大容量データの高速伝送を実現する新製品を市場投入する。

　主な特徴は（１）広帯域伝送速度２０メガ−１６ギガｂｐｓ（８ギガｂｐｓ／ｃｈ）、最大１６ギガｂｐｓの伝送が可能（同社従来品は２０メガ−６ギガｂｐｓ）（２）プラグ部へ電気・光変換機能を内蔵した小型デバイスを実現（形状＝長さ９.１×幅１２.７×高さ６.５ミリメートル＝嵌合時）（３）高速信号のノイズ対策や電気絶縁が容易。