電波プロダクトニュース



160404_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月4日 160404_01 コーセル ユニット センサーモジュール 一般産業用

モーター駆動・制御向け10-30A定格の三相交流入力用ノイズフィルタ


コーセルの三相交流入力用ノイズ
フィルタ「FSBシリーズ」      

 産業機器向けのノイズフィルタの新製品開発が活発化している。インバータやモーターの駆動・制御などが様々な分野で利用され、ノイズの抑制が強く求められている。TDKがラグ端子型の新製品の受注を開始したのに続いて、コーセルが10―30A定格の三相入力用ノイズフィルタの新製品を開発した。

 コーセルが開発したモーターを駆動、制御する装置向けに三相交流入力用ノイズフィルタ「FSBシリーズ」は、5月から発売し、3年後には年間1億円の売上げを見込んでいる。

 産業用モーターの市場が拡大する中で、モータードライブシステムの需要も伸びているうえ、高性能化が求められている。特にノイズ問題を解消するためのEMC規格を満足する高減衰ノイズフィルタの要求が強まっている。

 新製品は、IEC61800―3(可変速駆動システム―EMC要求事項および試験方法)を考慮し、チョークコイル部品材料の見直し、回路定数の最適化によって、電気ノイズ抑制を実現している。

 定格電流は10A、20A、30Aの3モデル。サイズは66×100×240ミリ。

 漏えい電流仕様(接地コンデンサコード)の選択が可能(EU向けの高減衰品として接地コンデンサ容量が大きいタイプも用意)、高減衰対応(コモンモード)としてチョークコイルのコア材の変更が可能、高減衰対応(ノーマルモード)として内部結線を変更し、等価的に減衰性能をアップできるなど、豊富なバリエーション。

 安全規格はUL、C―UL、VDE、ENECの認証を取得。RoHS指令対応。

 TDKが受注を開始したのは、TDK―Lambdaブランドのラグ端子型単相用EMCフィルタ「RSEC―2006」。

 同社はノイズフィルタとして、リードタイプ、ラグ端子型、端子台タイプ、インレットタイプ、オンボードタイプなど様々な製品を販売している。その中で、新製品は0.5―6A定格でリードタイプとラグ端子タイプ合わせて10モデルあった従来品のラインアップを、最大6A定格のラグ端子タイプの1モデルに集約した。

 また、従来品からの置き換えを考慮し、同形状、取り付けコンパチブルの設計とするとともに、端子をラグ端子タイプのみにした。

 コイルの生産性を向上したコア形状を採用するなど、工程の自動化を推進し、ユーザーにおけるノイズ対策のエントリモデルとしての役割を十分に果たせる製品。


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