3216サイズで静電容量150μFの積層セラミックコンデンサ

　太陽誘電は、スーパーハイエンド商品である１００μＦを超える大容量積層セラミックコンデンサ商品群に、３２１６サイズで静電容量１５０μＦの「ＡＭＫ３１６ＢＢＪ１５７ＭＬ」（３.２×１.６×１.６ミリメートル）を商品化する。玉村工場（群馬県玉村町）に月産１００万個の量産体制を構築した。サンプル価格は８０円。

　新製品は、監視カメラや放送機器のような産業機械向けのほか、パソコンやサーバー、複合プリンタといった情報関連機器など、様々な機器の電源平滑用途に使用されるもの。

　同社は３２１６サイズの大容量積層セラミックコンデンサとして、これまでに１００μＦと２２０μＦを商品化していたが、今回１５０μＦを追加することで、多様化するニーズに応える。

　多くの機器はデジタル化が進み、多数のＩＣが使用され、電源回路の搭載数も増加している。そのような電源回路では、機器を安定的に動作させるため、出力側に平滑用途の大容量コンデンサを複数組み合わせて使用しており、搭載されるコンデンサにはより多くの容量バリエーションが必要となる。

　また、一般的に積層セラミックコンデンサは、タンタル電解コンデンサやアルミ電解コンデンサと比較して、低ＥＳＲで周波数特性に優れているため、高周波化が進んでいる電源回路の平滑コンデンサとして、リップル電流の抑制に効果的。

　今後もスーパーハイエンド商品である１００μＦを超える大容量積層セラミックコンデンサのラインアップ追加を図り、１千μＦまでのさらなる大容量化を進めていく。