130418_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月18日 |
130418_02 |
SEMITEC |
半導体素子 |
ディスクリート |
一般産業用 |
SEMITECは、医療機器向けサーミスタの事業拡大に取り組んでいる。これまでOA機器、情報機器、家電、住設機器、ゲーム機、自動車などの分野で事業を展開してきたが、今後は医療機器分野がサーミスタ市場を拡大すると展望。独自技術の薄膜サーミスタ技術を医療機器分野に売り込んでいく。
薄膜サーミスタは、ウエハー上に薄い膜をスパッタリング処理で成膜し、チップ状にダイシングしたもの。素子のサイズは一般的なバルクサーミスタの0402サイズが最小であるのに対し、0.09ミリメートル角まで開発済み。応答性が良く、許容差が±0.5%と高精度で、B定数が±1%。
同社は既に、薄膜サーミスタについて複写機やレーザープリンタのトナー定着ヒートローラーの赤外線温度センサーとして、豊富な実績を有している。
同社が医療機器分野向けに薄膜サーミスタ事業を展開するのは、超小型で応答性に優れている点が評価されて医療分野で採用が急速に広がっており、近い将来事業の柱に成長すると判断。心臓のカテーテル用センサーを開発し米国市場で提案、受注活動を展開してきたが、米国医療機器メーカーが採用したことを機に、日本市場でも本格的に医療機器向けに取り組むことにしたもの。
営業活動の一環として、24日から東京ビッグサイトで開催される医療機器専門展示会である「MEDTECジャパン2013」に出展。同社の知名度を高めるとともに薄膜サーミスタの優れた特性を紹介する。
展示紹介するのは、手術中での簡単に体温を計測することができる耳式体温計をはじめ、高速電子体温計など、薄膜サーミスタの様々な医療用センサーとしての可能性をアピールする。また、これまで販売してきた主力のバルクサーミスタについても医療機器での採用を提案していく考えだ。
既に医療機器用サーミスタの生産は、フィリピンに専門工場「SEMITEC エレクトロニクス フィリピンズ」を稼働している。医療規格であるISO13485を取得済み。
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