世界初40-60ギガbpsのシリコン多値位相光変調器

　フジクラは、世界初の４０―６０ギガｂｐｓシリコン多値位相光変調器を開発した。大容量かつ高速の長距離光通信ネットワークに用いられる、４０―６０ギガｂｐｓの多値位相変調（ＱＰＳＫ）方式および、差動多値位相変調（ＤＱＰＳＫ）方式の低損失シリコン光変調器を世界に先駆けて開発したもの。

　同社が開発したシリコン光変調器は、二つの変調動作部を集積化したネスト型マッハツェンダ変調器と呼ばれる構成。変調動作部への添加物分布や電極配置を最適化した結果、１０デシベル以下の低光損失で４０ギガｂｐｓ以上のＤＱＰＳＫおよび６０ギガｂｐｓ以上のＱＰＳＫを実現した。

　さらに、４４.６ギガｂｐｓのＤＱＰＳＫ伝送では±８０ｐｓ／ナノメートルの分散耐性を確認している。

　同シリコン光変調器は、同社がマイクロエレクトロニクス研究所（ＩＭＥ）と共同で行ってきた開発成果の一部。