130307_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月7日 |
130307_01 |
ラピスセミコンダクタ |
半導体集積回路 |
専用IC |
一般産業用 |
受信時の消費電流が 業界最小の無線通信LSI
ロームグループのラピスセミコンダクタは、160―510メガヘルツの小電力セキュリティ無線局、および特定小電力無線局用の無線通信LSI「ML7344J」を開発した。RF回路を最適化し、受信時の消費電流を業界最小の5.9mAに抑えた。2月からサンプル出荷を始め、9月にラピスセミコンダクタ宮崎(宮崎市清武町)で量産を開始する。4月には欧州のスマートメーター用に、7月には中国の電気メーター用にファミリー展開した無線LSIをサンプル出荷する予定。サンプル価格は500円(税別)。
新開発の無線通信LSIは、RF回路を最適化し、受信時の消費電流をこれまでの15mAから業界最小の5.9mAに低減した。32キロヘルツの内蔵RC発振、または外部クロック入力を用い内蔵タイマーを制御することで、CPUからの命令なしにLSIをスリープモードから受信モードもしくは送信モードで動かし、再びスリープモードに戻るような周期的な動作を繰り返すことが可能。
新開発の高速電波チェック機能を搭載することで、スリープ状態から電波有無を判定する時間を従来の4m秒から業界最短の0.8m秒に高速化。電波なしと判断した場合は、スリープ状態に戻すこともできる。
間欠動作で消費される電力は受信時の電流と起動時間の積算で決まるため、受信電流を抑え、起動時間を短くすることで電波監視の消費電流量を従来の60μA.秒から約5μA.秒以下と10分の1以下にし、消費電力に抑えることができた。これにより、電池駆動機器の長時間使用を可能にしている。
■中国電気メーターなど対応
日本の小電力セキュリティ無線局(426メガヘルツ)、特定小電力無線局(429メガヘルツ)、ホームセキュリティ、火災警報器、リモートコントローラなどの汎用パケットのほか、今後需要が増えるとみられている欧州のスマートメーター通信規格ワイヤレスM―BusFおよび、Nモードや中国の電気メーター国網仕様対応が可能。プリアンブル、SyncWord、CRCの基本機能に加えて、アドレスチェック機能を搭載し、CPUの稼働率を低減した。
無線特性は受信感度マイナス115dBm(9600bpsBER=0.1%)、ブロッキングは同社従来品より15デシベル改善、低位相ノイズマイナス106dBc/ヘルツ(200キロヘルツ RBW=3キロヘルツ )と業界トップレベル。ディープスリープのほか、4種類のスリープモードを搭載。システム構成、必要性に応じて選択できる。 |