130305_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月5日 |
130305_03 |
ローム |
半導体集積回路 |
専用IC |
一般産業用 |
低消費電力PMIC、タブレット端末 など長時間駆動を実現
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ロームは、米インテル社が次世代タブレット向けに開発した新MPU「Atomプロッサ(開発コードネーム=Bay Trail『ベイ トレイル』)」専用の低消費電力パワーマネジメント(PM)ICを開発し、サンプル出荷を開始した。
インテル社のBay Trailの発売に合わせて供給を開始する。22ナノメートル最新プロセスを採用した4コア構成の同MPUとロームの新PMICを組み合わせてシステム構成すれば、超薄型タブレットやタブレット可変型ウルトラブックなどの長時間駆動を実現できる。
新開発のPMICは、Bi―DMOSプロセスを採用した。ロジック部は0.18マイクロメートル、パワー部は0.35マイクロメートル。前工程はローム浜松(浜松市)、後工程はローム・アポロ(福岡県八女郡)で行う。
ロームがインテル社の新MPU専用ICを発売するのは、インテル社が10年9月に製品発表した組込み用途向けMPU「AtomプロセッサE600シリーズ」用LSIチップセット(IOH、パワーマネジメント、クロックジェネレータ)に続く第2弾。
ロームは、業界をリードするアナログ回路技術をベースに幅広いアプリケーション向けのPMICを開発、供給している。インテル社とも最適なプラットフォーム構築のために長年にわたり、共同開発体制を構築している。AtomプロセッサE600シリーズ用LSIチップセットもグループ会社ラピスセミコンダクタと連携し、車載インフォメーション用、エンターテインメント用、タブレットPC用、デジタルサイネージ用などに同LSIチップセットを拡販している。
インテル社の副社長でタブレットプラットフォーム開発ディレクターのスティーブン・スミス氏は「ロームは次世代Atomプロセッサの低消費システムを実現するために重要なサプライヤであり、共同開発を進めることができ、非常にうれしく思っている。今回もプロセッサに最適かつエネルギー変換効率の高いPMICを開発してもらったおかけで、タブレット市場にとって非常に価値のある性能をもった次世代Atomベースプロセッサを投入することができた」とコメントしている。
ロームの山葉隆久常務取締役LSI事業統括・品質担当も「今回のPMICは優れたバッテリ寿命と最適化されたパワーマネジメントソリューションにより、タブレットの消費電力を大幅に低減できる。インテル社との長年にわたる共同開発の成果だ」と話している。
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