小容量インバータ向けMOSFET搭載のパワーモジュール

　三菱電機は、冷蔵庫などで使われる小容量インバータの低消費電力化、小型化、低コスト化に貢献するＭＯＳＦＥＴ搭載パワーモジュールを３月１日に発売する。

　サンプル価格は４２０円から。

　新製品は、スイッチング素子に低電流領域のオン電圧が小さいＭＯＳＦＥＴを採用したトランスファモールドタイプの超小型ＤＩＰＩＰＭ。従来品に比べ、低電流領域のオン電圧を約６０％低減した。ＭＯＳＦＥＴの製造プロセスの最適化で、リカバリ損失を低減したほか、回路の最適化により制御ＩＣの消費電力も抑えた。

　スイッチング素子の低損失化と放熱性の高い絶縁シート構造を採用することで、温度上昇を抑制し、高い信頼性を確保した。最終製品の放熱対策を軽減できるほか、電流制限抵抗付きブートストラップダイオード（ＢＳＤ）の内蔵によりシステムコスト低減を実現する。

　新製品は、定格３Ａ／５００Ｖ品と同５Ａ／５００Ｖ品の２種がある。サイズはいずれも２４×３８×３.５ミリメートルとなっている。