産業機器などのインバータ向けIGBT保護機能内蔵のフォトカプラ

　ルネサスエレクトロニクスは、太陽光発電システムや産業機器のインバータ向けに、ＩＧＢＴ（絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ）保護機能内蔵フォトカプラ「ＰＳ９３３２Ｌ／Ｌ２」を２月からサンプル出荷する。

　１３年６月までに量産を開始し、１０月には１００万個を生産する計画。サンプル価格は、１６０円となっている。

　新製品は、ＩＧＢＴ素子のゲートを駆動するＩＧＢＴ駆動用フォトカプラ。発光素子であるガリウム・アルミニウム・ヒ素（ＧａＡｌＡｓ）ＬＥＤと受光ＩＣ、ＩＧＢＴ保護用回路で構成される。

　ＩＧＢＴ素子のゲートを駆動すると同時に、ＩＧＢＴ素子が誤動作した場合にＩＧＢＴ素子を故障から保護する機能（アクティブミラークランプ）も内蔵。従来外付け部品で構成されていた保護機能を内蔵したことで、システム設計が容易になり、小型化も可能になるという。

　受光ＩＣには独自のＢｉＣＭＯＳプロセスを採用し、寄生容量を低減させ、遅延時間を短縮し、回路の消費電流も低減した。パッケージは、８ピンＳＤＩＰを採用している。