電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月28日 130128_02 日本計器製作所 変換部品 モーター・アクチュエータ 移動体通信機器用

スマホ向け厚さ3.5ミリの超薄型外付け用冷却ファン


 日本計器製作所(東京都大田区、青柳衆一社長)は、超薄型ファンシリーズのスマートフォン市場への展開を強化する。高機能化が進むスマホでの発熱対策用に、厚さ3.5ミリメートルの超薄型外付け用冷却ファンの開発を進めており、「ファン付きスマホカバー」としての商品化を計画する。

 最近のスマホは、高機能新アプリの登場により、端末への負荷が一段と高まる傾向にある。この結果、充電しながら高負荷アプリの連続使用を可能にする(高画質ユーチューブ再生、高精細カーナビ機能、3Dアクションゲームなど)ための対策が求められている。同社では、これらの課題解決のため、ファンによるスマートフォンの冷却が必要と判断した。  同社が開発を進めている外付け用のファン付きスマホカバーは、着脱式カバーに薄型ファンを組み込んだ製品。30ミリメートル角前後のサイズで、厚さ3.5ミリメートルの超薄型形状。この着脱式カバーをスマホに外付けすることで、スマホ筐体の温度を3.2度下げることができ、流路最適化技術と合わせ、高機能アプリの使用でスマホの使用電力が2―3W程度上がっても、発熱量増大をカバーできる。

 スマホは薄型・軽量化やデザイン性向上が重視され、大幅な設計変更を行うのは難しいため、「30ミリメートル角前後のサイズで、厚さ3.5ミリメートル以下のカバーが最適だと判断した」(宮原雅晴副社長)。

 同社の着脱式ファン付きスマホカバーをスマホに使用すると、端末上部のファン部の厚さは、ファン厚、カバー厚、空気が流れるスペースを含め約5ミリメートル増加し、端末下部は約2ミリメートル増加する。このため、端末上部と下部で約3ミリメートルの段差が発生するが、「この時に発生する段差は、ホールド/グリップ機能で逆にユーザーの使用感向上につながる」(宮原副社長)。

 デザイン面では、カバーにカラーオプションを付加することで、ユーザーがカラーコーディネートを楽しめるようにする。ファンによる騒音の課題に関しては、基本的にファン冷却は高負荷アプリ動作時のみに限定するため、それほど気にならないと判断した。

純正品とアフター品

 スマホ冷却用ファンカバーの販売形態は、スマホ/携帯電話メーカー向けの純正品と、周辺機器メーカー経由で販売するアフター品の2種類を予定しており、現在、この二つのルートで共同開発メーカーを模索している。

 今後もスマホ冷却用の超薄型ファン開発を推進し、外付け用のファン付きスマホカバーに加え、スマホ内蔵用冷却ファンのオプションも提案していく方針。

 同社は、ウルトラブックやタブレット端末、スマートフォンなどの高機能モバイル端末向けに、薄型・高性能の冷却ファン「超薄型ファンシリーズ」の開発を強化しており、ウルトラブック向けでは既に3.5ミリメートル厚の超薄型ファンの採用が決まっている。

 超薄型ファンは「技術的には、既に厚さ2.2ミリメートルの超薄型品まで対応可能」(宮原副社長)という。


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