多層フレキ基板の置換え用薄型フレックスリジット基板

　エルナーは、従来の薄型フレックスリジッド基板や多層フレキ基板の置き換えが可能な新商品「フレックスレイヤー」を開発した。部品実装後にフレキシブル部を折り曲げてセットへ組み込むことが可能であり、３次元実装用途（省スペース化）に使用できる。既にサンプル対応、試作対応を開始しており、現在量産に向けて準備中。

　この配線板はＤＳＣ、ムービーなどのカメラモジュールをはじめ、医療用カメラ、車載用カメラ、スマートフォンなどに適する。

　両面ＦＣＣＬ（フレキシブル両面銅張積層板）にＦＲＣＣ（フレキシブル樹脂付き銅箔）を一括積層することにより製造。層間の絶縁層に異種材料（ＦＲ―４）を使用しないオールポリイミド構成であり、導体層とソルダーレジストの設計変更によって、屈曲性を有したフレキシブル部分が形成することができる。

　従来の薄型フレックスリジッド基板や多層フレキシブル基板の課題であったリードタイムの短縮、設計自由度の向上、ダストフリー化を実現した。

　設計仕様としては、４層板において板厚はリジッド部０.２５ミリメートル、フレキシブル部０.１３６ミリメートル、レーザービアのビア径φ０.１２５ミリメートル、ランドφ０.５ミリメートル、Ｌ／Ｓ＝７５マイクロメートル／７５マイクロメートル。