高速アプリ向けバックプレーンコネクタシステム

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、優れた信号整合性や高速データレート転送が求められるテレコミュニケーションやネットワーク機器、医療機器などの高速アプリケーションに適したバックプレーンコネクタシステム「Ｉｍｐａｃｔ　１００オーム・バックプレーンコネクターシステム」を発表した。

　最大２５ギガｂｐｓのデータ転送速度を特徴とし、ブロードエッジ形状の嵌合構造から高い信号密度や低クロストークの実現とともにシステム内全ての差動チャンネルペアの変動を最小限に抑えられる。６ペア構成の場合、１センチメートル当たり最大３０の差動ペア密度が可能で、基板面積やシステム占有スペースの最小化と高帯域幅のニーズに対応する。

　同システムは、一般的なバックプレーンおよびミッドプレーン・アーキテクチャを採用しているアプリケーション向けに設計され、垂直／ライトアングル／水平／メザニンの各タイプが利用可能。サイズはそれぞれ３―６ペア、モジュール当たりの定格電流は６０.０―１２０.０Ａ。

　特徴は、最大２５ギガｂｐｓのデータ転送速度を実現し、将来的なアップグレードにも対応。ＩＥＥＥ１０Ｇ　ＢＡＳＥ―ＫＲおよびＯＩＦのＳｔａｔ　Ｅｙｅに準拠し、エンドツーエンドのチャンネル動作を保証。操作性の高い１.９０×１.３５ミリメートルグリッドによりＰＣＢ配線の複雑さとコストを低減。２種の取り付けピンが選択可能。

　用途は、テレコミュニケーション、ネットワーク機器（ハブ、ルーター）、データ通信（データセンター、サーバー、ストレージ）などの通信関連や、診断用画像装置、ヘルスケア用情報通信などの医療用としている。