130115_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
1月15日 |
130115_01 |
田中電子工業 |
接続部品 |
コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット |
一般産業用 |
高信頼性と高導電性の銅製と銀製ボンディングワイヤ2種
田中貴金属グループの田中電子工業(東京都千代田区、田中浩一朗社長)は、従来の1.5倍以上の信頼性を持つ銅製ワイヤ「CA―1」と、導電性を従来品より約60%向上させた銀製ワイヤ「SEB」の2製品を、11日からサンプル提供を開始した。顧客のニーズに合わせ、今春には量産を目指す。
本製品は、パソコンやスマートフォンなどに加え、車載電子機器やLEDなどの用途で金製ボンディングワイヤを、低コストで代替可能とする。
銅製ワイヤ「CA―1」は、ベアタイプとコーティングタイプの持つ課題を高純度な銅(99.99%)と微量の金属を最適な条件で合金化することにより解決。175度Cの高温下における故障率を試験した結果、従来の1.5倍以上の信頼性を持つことが確認された。貴金属コーティングタイプに比べ約20%のコストダウン(1千キロメートルの数量を受注した場合)を実現した。
また同社は、銀製ボンディングワイヤ「SEA」を既に製品化しているが、金製と同等の接合性や生産性を持つものの、導電性が低いという課題があった。
この原因である合成組成を改良することで、特徴を維持しながら金製ワイヤ並みの導電性を持つ銀製ワイヤ「SEB」を世界で初めて開発した。従来品の「SEA」に比べ、導電性を約60%向上させ、金製ワイヤに比べ約80%の貴金属地金コストダウンを実現した。
ボンディングワイヤ業界は、化学的特性に優れた金が主流で使われるが、金より安価な銅や銀によるワイヤ実装が加速される。
同社は、今回開発した「CA―1」「SEB」のサンプルを供給することで顧客のニーズに応える。
|