電波プロダクトニュース
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電源を持たない機器とのUSB通信を可能にするUSB-OTG規格準拠のLSI 松下電器は携帯電話、デジタルカメラ、デジタルムービーのモバイル機器と電源を持たないUSBメモリー、SDカードリーダー、光学マウスなどとのUSB通信を可能にしたUSB-OTG規格準拠のトランシーバLSIを開発した。 50ミリA以上の業界最大電流能力を持つチャージポンプを内蔵することで、電源を持たない機器でも今回のトランシーバを搭載すればUSB通信でデータをやりとりでき、接続できるUSB機器の幅を広げた。既存のUSB-OTG規格準拠トランシーバLSIでは内蔵チャージポンプの電流能力が10ミリアンペア程度だったため、電源を持たない機器とのUSB通信はできなかった。 従来のUSB規格の機器同士で通信を行う場合、片方がPCなどの電源を持つホスト機器が必要だった。USB-OTG規格準拠のトランシーバLSIの商品化は国内メーカーでは初めて。 データ転送速度1.5MbpsのLow Speed/同12MbpsのFull Speed対応品「AN32045A」を06年1月中旬からサンプル出荷、4月に量産を開始する。サンプル価格300円/個。前工程は砺波工場(富山県砺波市)、後工程は新井工場(新潟県新井市)で行う。 今回の開発にあたっては、USB-OTG規格立案メンバーで、USBリンク層IP、ソフトウエアで先行しているオックスフォードセミコンダクター社(イギリス)とUSB-OTGシステムにおけるインターフェイスの共同開発を進め、同システムのリンク層とトランシーバの親和性を高め、通信接続を確認してトランシーバLSIの開発を行った。 0.6マイクロメートルBi-CMOSプロセスを採用。オン抵抗0.1オーム以下の低オン抵抗のパワートランジスタを内蔵。変動の少ないフィードバックタイプのレギュレータを採用。過電流保護による安全設計にした。電源電圧3.3ボルト/5.0ボルト、消費電力約280ミリワット。パッケージは4.2×5.2×0.8ミリQFN28ピン。 |
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