ハイニックスの512メガビットGDDR4 DRAM
サムスン電子の256メガビットGDDR4 DRAM |
【ソウル支局】韓国ハイニックス・セミコンダクターは4日、世界最速、最高密度をうたった512メガビットの第4世代グラフィックスDDR(GDDR4) DRAMを発表した。GDDR4では、韓国サムスン電子が10月後半に256メガビット製品を発表し先行。韓国半導体大手2社が次世代GDDRの商品化でしのぎをけずっている。
GDDRは、PCやゲーム機器で動画やグラフィックスデータを処理するための超高速DRAM。映像の高解像度化が進むにつれ、GDDRのデータ処理能力に対するニーズも高まっており、第4世代製品では、前世代のGDDR3に比べ処理速度が約2倍に向上。大容量データを1度に管理できる、64ビットOS搭載システムに最適のDRAMとされている。
ハイニックスが開発した512メガビットのGDDR4は、動作スピード2.9ギガビット、データ処理能力は毎秒11.6ギガバイト。同社では間もなく、グラフィック・チップセット企業向けのサンプル出荷を開始、06年初めに量産に着手する計画だ。
GDDR4は、DRAM最大手のサムスン電子が既に発表しているが、同社が10月に世界最速と紹介した製品は記憶容量256メガビット、画像処理能力毎秒10ギガバイト(2.5ギガビット)。既にサンプル出荷を開始しており、今年末までには処理能力2.8ギガビットのGDDR4をサンプル出荷、06年第2四半期に量産を開始するとしている。
サムスンは、GDDR3 DRAMでも業界をリードし、512メガビットの第3世代製品はマイクロソフトのゲーム機器「Xボックス」の新製品にも採用されている。
次々と新技術を開発し、積極的な事業を展開するサムスンに対し、ハイニックスは後発ながら、処理能力に優れた製品を投入し、攻勢をかける。
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