051128_03
低電圧動作で最小の消費電力のオートセロ・アンプと高精度アンプ  米アナログ・デバイセズはこのほど、ポータブルアプリケーション向けに、低電圧動作で最小の消費電力を提供する低コストのアンプシリーズ オートゼロ・アンプ「ＡＤ８５３８」と、高精度アンプ「ＡＤ８６１３オペアンプ・ファミリ」を発表した。 ＡＤ８５３８は、わずか１５０マイクロアンペアの電源電流しか必要とせず、競合製品と比較して３倍も優れたドリフト性能を提供する。このドリフト性能レベルは、電源電流が１ミリアンペアを超える製品と同等で、医療機器、圧力および温度センサー、カーエレクトロニクスなどに適している。現在量産出荷中で、価格は0.89ドル。パッケージは、TSOT-23およびSOIC-8で供給される。 ＡＤ８６１３ファミリは、シングルのＡＤ８６１３に加え、デュアルのＡＤ８６１７、クワッド・オペアンプのＡＤ８６１９があり、レール・ツー・レール入出力となっており、競合製品に比べ２倍の精度を提供しながら、ノイズは５０％、消費電力は３０％も低減する。最大でもわずか３８マイクロアンペアの電源電流と、1.8ボルトから５ボルトの電圧範囲で動作する。このため、温度モニターや二酸化炭素検出器などのパワー・マネジメントや、信頼性が要求される電池駆動機器に最適である。 ＡＤ８６１３はサンプル出荷中で、量産出荷は０６年１月。単価は0.45ドル。パッケージはSC-70および５ピンＴＳＯＴで供給される。ＡＤ８６１７は量産出荷中で、価格は0.70ドル。パッケージは８ピンＭＳＯＰおよび８ピン幅のＳＯＩＣ。ＡＤ８６１９も量産出荷中で、価格は1.10ドル。パッケージは１４ピンＴＳＳＯＰおよび１４ピンＳＯＩＣで供給される（価格はいずれも1000個受注時の米国における参考単価）。 | ||||||||||||