3.5型26万色表示フルカラー
パッシブ有機ELディスプレイ
1.1型エリアカラーパッシブ有機ELディスプレイ
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ロームは、中小型のパッシブ有機ELディスプレイを増産する。04年11月に量産を開始して以来、カーセキュリティビュー用に加え、自動車用品向けの需要が増加。携帯オーディオ機器やPDA向けなどの新規需要も見込めるためで、現在の月産2万5千個のエリアカラー(パートカラー)を、06年1月までに同5万個に倍増。来春、月産5万5千個に増やす。来秋にはフルカラーの量産も開始する。
増産するのは、パートカラー(緑・青、オレンジの3色表示)の0.9型、1.1型パッシブ有機ELディスプレイ。64分の1デューティ、輝度150カンデラ/平方メートル、コントラスト1千対1、応答速度20マイクロ秒、視野角上下、左右とも170°のパネル性能や、COFによるドライバICの自社生産が評価され、カーセキュリティビュー用の需要が増大。自動車用品向けの需要も順調に増え、今後は、携帯オーディオ機器向けなどの新規需要も見込める。
このため、月産30万個の生産能力を持つ本社工場(前工程、後工程)のパッシブ有機ELディスプレイラインでのエリアカラーパネル生産を、現在の月産2万5千個から06年1月までに同5万個に倍増する。
パッシブ有機ELディスプレイの用途開拓も進み、来春には自動車用品向けにパートカラーの1.6型の量産を開始。パートカラーのパッシブ有機ELディスプレイの生産を、月産5万5千個に引き上げる。
来秋には業界初の3.5型26万色表示フルカラーパネルの量産を始める。120分の1デューティ、QVGA対応、輝度70カンデラ/平方メートル、コントラスト1000:1、応答速度20マイクロ秒、視野角左右、上下とも170°のパネル性能を持ち、PDAや浴室機器向けなどに供給する。
パッシブ有機ELディスプレイの増産とともに、アクティブ有機ELディスプレイの基礎研究も加速。材料の検討や、アクティブマトリクスの研究などに力を入れている。 |