電波プロダクトニュース
050927_05
光部品と電子部品を表面実装可能にする光電フレキシブル配線板 松下電工は26日、光と電気の回路を併せ持ち、光部品と電子部品を表面実装できる「光電フレキシブル配線板(OE-PC:Opto Electric Flexible Printed Circuit board)」を世界で初めて開発した、と発表した。 同配線板は、光回路層と電気フレキシブル配線板を一体化した構成。表面に光素子などを搭載して、動画や映像などの高速データだけを光の信号として少数の配線で伝えることができる。光の波長は850ナノメートル前後の近赤外光を推奨。 光導波路(光回路)の長さ5センチの試作品で、片方から光信号を入れ、反対側から光信号を取り出して伝送能力を測定した結果は秒速2.5ギガビット以上。光回路1本で毎秒25億個以上の速度で信号を伝送できる。 試作品に光を片方から入れて反対側から出るまでの総損失は50%(3デシベル)以下。半径1ミリで曲げられ、4直角分折り曲げた測定結果も、半径4ミリ以上は光の損失悪化なし。半径3ミリでも損失悪化は5%(0.2デシベル)以下の実用レベルだった。 総厚は110マイクロメートル。光が通るコア部分の断面は正方形で80マイクロメートル。コアを囲むクラッドは、コア上下に最小厚み15マイクロメートルで形成可能。長距離通信などで使用されるコア断面10マイクロメートル角以下のシングルモード導波路と比べて、材料や加工条件の管理範囲を広くとることができ、高精度なプリント配線板や実装のレベルでの製造が可能。 鉛フリーハンダのリフロー条件(ピーク温度260度)で3回処理しても、試作品の光損失悪化は9%(0.4デシベル)以下と、部品の表面実装に十分耐えられる。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト|
| ホームページへ戻る
|
次データへ
|