電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月22日050922_05 日本ガイシ 変換部品 モータ・アクチュエータ パソコン・OA機器・LAN用

HDDの磁気ヘッドの位置決め精度を高める圧電マイクロアクチュエータ



【名古屋】日本ガイシは、独自のマイクロセラミックス技術を応用し、HDD(ハードディスクドライブ)の磁気ヘッドの位置決め精度を高める圧電マイクロアクチュエータを開発、スライダ駆動型として世界初の実用化に成功した。既に、磁気ヘッドメーカー向けに量産出荷を開始、米国の大手HDDメーカーが発売予定の業界最大容量(500ギガバイト)のHDDに搭載される。06年度に50億円以上の売上高を目指す。

現在のHDDは、磁気ヘッドを支えるサスペンションの根元にある粗動アクチュエータだけでヘッドを移動し位置制御を行う。トラック記録密度を高めると、粗動アクチュエータだけによる位置制御では応答性や位置決め精度などの性能に問題が生じる。そのため、より精密で高速な制御が可能な微動アクチュエータを組み合わせた2段アクチュエータが求められていた。

同社が開発した圧電マイクロアクチュエータは、磁気ヘッドのスライダとサスペンションの間に組み込まれるスライダ駆動型。スライダを高速に数マイクロメートル程度移動させることができる。平行移動の他駆動方法によっては、回転移動も可能である。

独自のマイクロセラミックス技術を応用した薄板ジルコニアと圧電膜を組み合わせた構造で、耐衝撃性が高く、低電圧駆動が可能なほか、大きな可動距離と高速応答性を両立し、磁気ヘッドの極めて高い位置決め精度を実現する。高速で高変位の位置決め制御により、外部からの振動による悪影響も効果的に低減できる。

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