新製品の受注増大

デジタル、モバイル機器市場に対しては、狭ピッチ・低背のFPC/FFCコネクタの開発を強化。新たに投入した0.3ミリピッチ・高さ1.0ミリメートルフリップロックタイプFPC/FFCコネクタ「９６７１シリーズ」や、0.5ミリピッチ・高さ1.0ミリメートルFPC/FFCコネクタ「９６８１シリーズ」が今期４月以降、ＤＶＣやデジタルカメラ、ゲーム機などを中心に好調に受注が増加している。今後も拡大が見込めることから、順次、生産能力拡大を図る。

同社は、カスタム性の高い製品への対応を得意とし、最近は、携帯電話用のコンプレッションやマイクホルダー、電池ホルダーなどが大手携帯電話メーカー向けに増加している。

自動車市場向けでは、高い実績を持つカーＡＶ、カーナビ向けに加え、車載電装用製品でも高い技術力が評価され、新製品のスペックインが活発。高速化、光、ＥＳＤ対策、高周波対応などに焦点を当てた開発を強化、自動車の高度情報化に対応する付加価値の高い提案に力を注いでいる。

ＥＳＤチップの技術を生かしたＥＳＤプロテクタフィルム付きコネクタは、コネクタ段階での静電気対策が可能な複合製品。基板実装タイプの小型ＥＳＤプロテクタチップのバリエーション拡充も進めている。

可動タイプ基板対基板コネクタも、カーナビや電装用に生産が増加しており、国内外で生産能力増強を推進する。

欧米に現地技術者

北米・欧州市場への対応として、米国やドイツの現地法人への現地開発技術者の配置を計画、欧米でのデザイン・イン・マーケットの展開を図る。アジアでは、中国・天津市に事務所を開設し、現地での販売・マーケティングの強化を図っている。