電波プロダクトニュース
050516_04
バッテリー搭載で15ミリ角の世界最小で低消費電力実現のアクティブ型RFIDタグ YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(所長=坂村健東大教授)はこのほど、小型で低消費電力のアクティブ型RFIDタグ「Dice」を開発した。バッテリ搭載で15ミリメートル角は「世界最小」(諸隈立志研究開発推進部長)という。温度センサーを標準内蔵しており、生鮮食品の輸送管理などの用途を見込む。 新しい電源制御方式を採用し、稼働と待機の消費電力を削減。5分に1回通信した場合、駆動期間は初期搭載の2次電池で約半年、外付けコイン電池で2・3年まで向上させた。別途開発した太陽電池を接続すれば電池交換が不要になる。 1台のアンテナで1千個を同時に認識できる。情報のやりとりには、無線局への免許が不要な、315メガヘルツ帯の微弱無線を活用。タグにひも状のアンテナ(34センチメートル)を取り付けて使用。見通しの良い場所では10メートルの双方向通信ができる。比較的、障害物の回り込みにも強い特徴を持つ。 アクティブタグは、電池内蔵の電子タグで、他センサーとの組み合わせができるのが、無電源のパッシブ型とは異なる特徴。温度センサーを標準搭載しているが、他のセンサーと組み合わせられるインターフェイスを持つので、温度管理以外の用途にも応用できる。 開閉センサーを組み合わせると、荷物内に取り付けたアクティブタグが、輸送途中に荷物が開閉されたかどうかを記録できる。密封されたままか、いつ、どこで開封されたか、などの状況も把握可能。環境情報の変化も継続的に把握できるようになる。 研究所では、アクティブタグとアンテナ、リーダー/ライター、センサー管理ソフトなどをセットにし、実業務で体験できる開発キットを、今秋をメドに製品化する予定。新製品を活用した医薬分野で実証実験にも取り組む方針。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト|
| ホームページへ戻る
|
次データへ
|