電波プロダクトニュース



050425_04
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月25日050425_04 日本インター 半導体素子 ディスクリート 一般民生用

高速で低雑音・低損失、SBDとFREDの長所を兼ね備えた新構造のダイオード



日本インター(神奈川県秦野市、安田武社長)はこのほど、ショットキーバリアダイオード(SBD)とファストリカバリエピタキシャルダイオード(FRED)の両方の長所を兼ね備えた新構造のダイオードを開発した。

最初の製品として、定格電圧180ボルト、定格電流10アンペアの「FSHJ10B18B」を5月に発売する。「従来品に比べ高速、低損失、低雑音」(同社)という。開発したダイオードは、SBDとFREDの複合構造である「MPS構造」を採用。SBDの「順方向電圧が低く逆回復時間が短い」という長所とFREDの「高耐圧化が容易」という長所を生かした。

また独自にライフタイム(キャリアの平均寿命)制御法を開発し、高速化を実現。これにより新構造のダイオードは、160ボルト以上の高耐圧とともに、最先端のFREDと比べ逆回復電流を3割程度改善。また逆回復時に生じる電流減衰振動のピーク値も最先端FREDと比べ60%改善するなど、画質や音質に影響する電磁妨害雑音を抑えた。

高効率、低雑音で高周波数動作対応の整流回路のほか、発熱が少ない駆動回路が実現可能。高電圧で、高速、高効率が求められるプラズマテレビ、液晶テレビ、多機能型プリンタなどの用途に向く。パッケージは、フルモールドのTO-220。

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