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世界最高のドレイン効率実現の10ワット級無線通信用パワーGaAs MESFET  沖電気工業はこのほど、世界最高のドレイン効率を実現した10ワット級無線通信用のパワーGaAs MESFET「KGF1934」を開発した。4月からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は1000円。量産出荷は6月からで、月1万個の販売をめざす。 パワーGaAs MESFETの効率を含む高周波特性を向上させるためには、電子の移動度を向上させるため、ゲート長を狭めたり、チャンネルの不純物濃度を上げることが効果的である。しかし、こうすると耐圧が低くなり、高い電圧で動作させることが難しくなる。 新製品は、電圧12ボルトで動作させるためのドレイン電圧を維持し、高効率を得るためにゲートの微細化、リセス構造の採用、そしてチャンネル構造の最適化を行った。これにより、20ボルト以上の高いドレイン耐圧と、1デシベル圧縮点出力が10ワットの高出力で55%以上の高いドレイン効率を両立させ、2ワットの出力時でも同25%を達成した。 これにより、従来比40%の消費電力削減が見込め、送信アンプのドライバ段で最高の性能を発揮する。動作周波数範囲は0.1ギガ―3ギガヘルツ、出力電力10ワット。 主な用途は、第3世代の携帯電話基地局、業務用無線の基地局などで無線機器の小型化、低消費電力化に寄与する。 |
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