電波プロダクトニュース
050322_04
デジタル製品向けアクティブイコライザー付きコネクターユニット 日本モレックス(神奈川県大和市深見東1-5-4、廣川克巳社長)はこのほど、先端技術開発部において、デジタル製品向けの「アクティブイコライザー付きコネクターユニット」を開発した。 開発したのは(1)二ポートHDMIコネクター搭載FPCユニット(2)アクティブイコライザー内蔵DVIコネクターの二製品。 2ポートHDMIコネクター搭載FPCユニットは、スイッチ機能とイコライザー機能を有しており、レシーバーチップが一つであってもポートを二つにすることが可能。さらに、イコライザー機能により、FPCの長さを最大2メートルまで延ばすことができるため、コネクターの取り付け位置が自由に設計できる。 アクティブイコライザー内蔵DVIコネクターは、チップを内蔵しており、同時期開発の低スキューケーブルとの組み合わせ、かつ電線サイズAWG#26を使用することで、最大30メートルの画像伝送(HDTV)が可能なことが確認されているという。 開発にあたっては、同社が培ってきたFPC技術などを活用し、FPCに超小型の高速伝送路を形成することで、イコライザー機能をコネクターに内蔵化することに成功した。これにより、30メートルまでのケーブル長を、中継器なしで画像伝送が可能となった(従来は10メートルまで)。電線については、DVIでは、クロック周波数165MHzの時のスキューの規格が151ps以下となり、単純に151psを30メートルで割ると5ps/mという規格になるため、通常の電線では規格維持が難しかったが、同社では今回、電線の製造方法を改良し、4ps/mMAXという低スキュータイプの電線を使用している。 2ポートHDMIコネクター搭載FPCユニットは、用途に応じて、コネクター部分を外部接続用コネクターや内部配線用コネクターに置き換えることも可能。 今回開発のアクティブイコライザー付きコネクターユニットは、イコライザーの使用により、内部・外部接続の距離を延ばせるほか、低容量のESDチップにより信号のESD対策がされていても、信号の劣化が非常に少ないなどの特徴を持つ。新規伝送路の開発で、コストダウンにも貢献する。 すでに、サンプル評価を開始しており、受注に応じて量産開始を予定している。 ▽DVI=デジタル・ビジュアルインターフェイス▽HDMI=ハイ・ディフィニション・マルチメディア・インターフェイス。 |
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