電波プロダクトニュース
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高速印刷を可能にしたピエゾ方式ライン型IJヘッド ブラザー工業は、高速印刷と省エネ、小型化などを実現したピエゾ方式ライン型インクジェットヘッドを、京セラと共同開発した。愛知万博の同社ゾーンで、同ヘッドを組み込んだ試作カラープリンターを使い、来場者の記念写真を印刷する実演を行う。 今回開発したライン型インクジェットヘッドは、4.25インチの印字幅を実現し、600×600dpiの解像度で毎秒800ミリ超という高速印刷を可能とした。 京セラ製のユニモルフ型ビエゾ・アクチュエーター(セラミックス)を採用、高密度に配置した圧力室構造により、ピエゾ方式のインクジェットヘッドとしては世界最高レベルの低消費電力と小型・高集積化を達成。レーザープリンターの数10分の1の消費電力で待機電力がほとんど不要。ピエゾは、電圧を与えると変形する緻密なセラミックス製の薄膜。4.25インチの印字幅は、長尺化が可能で、A4サイズ幅でも一気に印刷できる。ヘッドの印字幅を1インチ単位で変更できるよう設計されており、印刷用途に応じた印刷幅の変更が柔軟に対応できる。 多様なインクに対応できるライン型インクジェットの活用分野は、オンデマンド印刷や各種産業用途印刷など多岐にわたる。 菅原徹明代表取締役副社長は「ライン型インクジェットヘッドは、自社製品への搭載、他社とのアライアンスによる新規事業を模索できる。将来は高速カラーレーザープリンターに取って代わるビジネス需要を期待したい」と説明する。 愛知万博の会場では、試作機を使って、撮影した記念写真を毎分百五十枚のスピードでA6サイズに印刷、来場者にプレゼントする。 |
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