電波プロダクトニュース
050202_03
動画処理に最適な高処理能力400MIPSの32ビットRISCマイコン NECエレクトロニクスはこのほど、32ビットRISCマイクロコントローラー(マイコン)V850シリーズの強化として、400MIPSの高処理能力を実現した最上位機種「V850E2/ME3」を開発、3月1日からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は2000円。量産は7月を予定しており、2006年3月には月二十万個の生産を計画している。 新製品は、CPUコアの命令処理用のハードウエアであるパイプラインの段数を現行のコアに比べて二段多い七段にし、高い処理能力を可能にする高周波数化を実現した。 また、1クロックで一個しか処理できなかった命令を同時に二個実行できるスーパースカラ方式の処理を採用している。 これらにより、現行のV850E/ME2の1.9倍に当たる三二ビットマイコンでトップクラスの処理能力となる400MIPS(200Mヘルツ動作時)という高性能を実現した。 周辺機能としては、デジタル家電、パソコンやその周辺などを容易に接続できるフルスピードのUSB2.0機能、高速動作の妨げとなるEMIノイズのピーク値を10デシベル以上改善できるスペクトラム拡散機能付きクロック・ジェネレーター機能を搭載している。基板と接続するための端子は、現行機種と互換性を持たせており、現行の基板をそのまま利用できる。 この製品を用いると、DSPを用いて実現していた動画処理をマイコンだけで実現できるため低コストでデジタル家電製品が構築できる。また、工業用インバーターをはじめとする産業機器やプリンターなどOA機器においても高度な制御が容易に実現できる。 |
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