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情報機器用ＳＨ-４ＡまたはSH4AL-DSP搭載のSoC(システム・オン・チップ）  ルネサス テクノロジ（長澤紘一会長＆ＣＥＯ）はこのほど、ＳｕｐｅｒＨファミリーのＣＰＵコアＳＨ―４ＡまたはＳＨ４ＡＬ―ＤＳＰを搭載する情報機器用途のＳｏＣ（システム・オン・チップ）やマイコン向けのＯＳ（基本ソフト）として、「ＨＩ７３００／ＰＸ」を製品化。2005年3月から出荷を開始する。 新製品は、μＩＴＲＯＮ4.0仕様保護機能拡張に準拠するメモリー保護機能を実現したリアルタイムＯＳで、ＴＬＢ（メモリー保護機能を格納しておくためのハードウエア）ミス・オーバーヘッドを小さくし、約1マイクロ秒と短時間処理を実現している。このためＴＬＢミス発生によるプログラム処理の遅れはほとんどなく、高信頼性のリアルタイム処理を実現できる。さらに指定した範囲のメモリー領域について、ＴＬＢミスの発生を抑止する機能もサポートしている。アクセス頻度の高いメモリー領域などを指定することで、システム性能の向上が見込める。 また、このＯＳはプログラムミスなどによってメモリーデータを破壊しようとしたときにこれを検出し、「メモリーアクセス違反ハンドラ」を呼ぶプログラムを起動する。このプログラムの内容はユーザーが作成するもので、デバッグ時にはプログラムを一時停止させる命令を記述することで破壊しようとした時点で停止、状態を維持することができる。 さらにプログラムミスをプログラムデバッグ時に検出できず、システムが市場に出荷された後で不具合が発生する可能性に対して、このＯＳはシステムの高信頼性化を実現する。 そして開発しているシステムに最適化するため、各種パラメーターならびにシステムにとって不要な機能を外すなどを設定するコンフィギュレーターを装備している。 |
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