電波プロダクトニュース
050112_02
モバイル機器向け組込み用小型1インチHDD 日立グローバルストレージテクノロジーズ(本社=米カリフォルニア州サンノゼ、成瀬淳CEO、略称日立GST)は、ラスベガスで開催されたCES2005で従来製品より二割小型で8から10GBの容量を持つ一インチサイズのHDD(ハードディスクドライブ)「Mikey(マイキー)」と、三割のサイズ削減で5ミリ厚を実現した30から40GBの「Slim(スリム)」を発表した。 両製品とも2005年後半から製品化する計画。同社技師長のジョン・ベスト氏と主席顧問のジム・ウォン氏は、1956年にHDDを初めて開発してから、80年代までの大型コンピューター、それ以降のPCの需要増で生産が伸びてきたとし「DVDレコーダーや家電製品への利用が第三世代のスタート。今後携帯電話、iPodに代表される小型モバイル機器利用が爆発的に増える」と予測している。 今回の製品は、従来マイクロドライブとしてデジカメなどのストレージ用に利用されてきた製品とは異なり、機器への組み込みを主目的に開発されている。 マイキーは40×30×5ミリで14グラム。従来製品より消費電力を四割低減しているほか、業界標準のZIFコネクターを採用し機器導入を容易にしていて「音から映像へと機能向上が見込まれるモバイル機器ではコスト・容量ともにフラッシュメモリーと十分対抗できる」という。動作時の耐衝撃性は現行製品の倍。小型化のメリットを生かしてパンパーの装着も可能。 消費電力も「音楽プレヤーではHDDの読み込みは利用時間の4%以下で、消費電力でも引けを取らない」と強調している。 スリムは大容量が求められる製品向けで薄いのが特徴。厚み5ミリの製品は記録円盤一枚で最大40GB、二枚構成は厚み8ミリで最大80GB記録容量。 日立GSTのコンシューマー向け機器出荷比率は04年が10%、07年には30%になる見込み。「技術的にはテラビット/インチまで容量は増加する」とみており、向こう十年は性能・需要とも順調に推移するという。 |
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