電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月24日041124_02 ミカサ商事 変換部品 音響部品

布SP



 半導体商社のミカサ商事(大阪市中央区島町2―4―12、中村公三郎社長)は、ポリエステル繊維に銅線(コイル)を織り込んだ布を振動部にした布スピーカー「サウンドクロス」を大手繊維メーカーと共同開発した。

巻き取れる、薄いといった布製ならではの特徴を生かし、タペストリーなどと組み合わせたインテリアスピーカーや案内板、展示パネルなどと組み合わせた音声ガイド付きの案内板、展示パネルといった新しい用途を開拓していく。

施工業者、イベント企画会社などと協力し合いながら05年度中に商品化し供給を始める。横幅55×長さ300×厚み3ミリの基本サイズ品でサンプル価格1万5,000円。 サウンドクロスは既存のコーンスピーカーの振動部であるコーンに代えてポリエステル繊維に銅の細線を織り込んだ独自の布を使用する。布に織り込んだ銅細線はコーンスピーカーのボイスコイル(紙などからなるボビンにコイルを巻線)の役割をする。また、布の裏にエネルギー積が大きい強力なゴム磁石を貼り付けた珪素鋼板を短冊状に取り付け、磁束を発生する磁気回路にしている。

音が発生する仕組みは、布のコイルに電流を流すとコイルに磁界が発生。ゴム磁石の磁気との作用でコイルを織り込んだ布が振動板となって、コイルの駆動力を受け前後に振動して音が発生する。コイルに流れる電流に比例した駆動力が発生し、最大20Wの出力が得られる。 インピーダンス3Ωの基本サイズのサウンドクロスで再生周波数帯域約400ヘルツ―20kヘルツ、音圧レベル20―40デシベル、最大出力レベル約20W。インピーダンスは用途に応じて4/6/8Ωも対応可能。 今回の技術を使い、布の代わりにフレキシブル基板を採用した「サウンドフレキ」も試作している。


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