韓国サムスン電子

5G対応スマホを2019年2月にリリース

 【ソウル支局】韓国のサムスン電子は、初の次世代移動通信システム「5G」対応スマホを、来年2月にリリースする。「ビヨンドX(Xを超えて)」のコード名で呼ばれる新端末は6.1インチの大画面で、前面に二つ、背面に四つのカメラを搭載する。

 サムスンはスマホ出荷世界首位だが、ハイエンド分野では米アップルとの競争が激化、中―低位モデルでは中国ベンダーの猛攻を受け、苦戦が続いている。

 来年はフラグシップの「ギャラクシーS」発売から10周年。アップルが昨年発表した10年記念モデル「iPhoneX(テン)」を超える革新的な製品として、ほかに先駆けて5G端末を投入し、競争力強化につなげたい考えだ。

 また「ギャラクシー」ブランドの最新機種「S10」でも、5G対応モデル3機種を投入する。こちらは5.8―6.4インチの画面サイズで、3―5基のカメラを搭載する予定。そのほかのスペックは明らかになっていない。

 現行4G・LTEの100倍の高速通信を実現する5Gは、19年には米国、韓国、欧州、中国などで導入され、20年には日本を含めモバイル向け商用サービスが本格的に展開される見通しだ。来年以降、メーカー各社から対応端末が発表される予定だが、アップルの5G対応「iPhone」のリリースは、20年になるとみられている。