TTDC/フロンテオ

AIで特許調査を効率化するシステムする知財戦略支援システムを共同開発

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 トヨタテクニカルディベロップメント(TTDC、愛知県豊田市、辻直樹社長)と、ビッグデータ解析を手がけるITベンチャーのフロンテオ(東京都港区、守本宏社長)は、AI(人工知能)を用いた知財戦略支援システム「リット・アイ・ビュー パテントエクスプローラ(パテントエクスプローラ)」を共同開発。19―21日に東京ビッグサイトで開かれた「メドテックジャパン2017」で紹介した。

 同システムは見つけたい特許関連文書や無効資料調査で、フロンテオが開発したAI(KIBIT)を活用し、3―10倍の効率化を実現。

 特許は国内外で毎年200万件以上出願され、年々増加。通常、目的の特許文献を見つけ出すには、特許分類やキーワード検索で数百件から数千件に絞り込み、人の目で確認する。作業量や無駄な情報も多く漏れもあるため、調査目的に合った特許文献を素早く、的確に抽出することが求められていた。

 共同開発では、特許調査・分析のノウハウを持つTTDCが過去の調査をサンプルにパテントエクスプローラで実証実験を繰り返し、精度を確認しながらスコアリング手法の検討とフィードバックを行った。フロンテオはAIの調整を繰り返し、完成度を高めた。特に同システムの有用性が高いのは無効資料調査だといわれている。スコアの高いものから特許調査をするため、無効資料調査の効率が飛躍的に向上した。