パナソニックAIS社
モバイル機器の大容量データの高速通信と薄型化に対応した低伝送損失フレキシブル多層基板材料
パナソニックAIS社が量産開始する
接着シートとコア材
パナソニックAIS社はモバイル機器の大容量データの高速通信と薄型化に対応した低伝送損失フレキシブル多層基板材料を開発し、1月から量産を開始する。
液晶ポリマー(LCP)のコア材と、低温成型および常温保存が可能な接着シート材料を組み合わせて、高周波用フレキシブル多層基板を容易に製造できる。厚み0.2ミリメートルで複数の信号線を配置した3層構成(LCPコア材0.1ミリメートル、接着シート0.05ミリメートル、LCPコア材0.05ミリメートル)のフレキシブル多層基板の製品化が可能。高周波アンテナモジュール用基板や高速ケーブルなどの需要に応える。
新開発の低伝送損失フレキシブル多層基板材料は独自の樹脂設計技術により、200度以下の低温成型と23±5度の常温保存ができる接着シートを開発できた。接着シートの高温成型や冷蔵保存のための専用設備が不要。LCPコア材も独自の積層技術でLCPと低粗度銅箔の高い接着性を実現した。伝送損失が大きく、高速伝送用途で使用できなかった従来のポリイミドフィルムなどの素材の課題を解決。低伝送損失、大容量、高速伝送を可能にした。
USB3.1Gen2(10Gpbs)に対応。伝送損失2 デシベル /100ミリメートル(6GHz)。コア材比誘電率2.9(10GHz)、誘電正接0.002(同)。接着シート比誘電率2.2(10GHz)、誘電正接0.001(同)。