Qiの規格推進団体「WPC」
都内で総合展示会&セミナー
ホスト役のローム 15W級給電システムデモ
ワイヤレス給電規格「Qi(チー)」のアライアンスであるWPC(ワイヤレス・パワー・コンソーシアム)は8日、東京都内のホテルで「ワイヤレスパワー総合展示会&セミナー in Tokyo」を開催した。
WPCはQiの規格推進団体で、22社のレギュラーメンバー(正会員)を中心に全世界で約200社が加盟している。今回のイベントは、WPC国際会議の日本開催に合わせて実施されたもの。WPCのレギュラーメンバーであるロームがホスト役を務め、約2年ぶりの日本でのイベント開催となった。
同イベントは、デザインワークショップ、総合展示会、ワイヤレスパワーセミナーにより構成され、エレクトロニクスメーカーの設計技術者など多数が参加した。
総合展示会にはスマホやキッチン、家具、自動車におけるワイヤレスパワー応用技術をテーマに多くの会員企業が出展。
ロームは世界初となるWPCミディアムパワーQi(15W級ワイヤレス給電)認証を取得したリファレンスボードを出品。15W級ワイヤレス給電システムによる給電デモも実施し、来場者の注目を集めた。
パワーセミナーでは、ワイヤレス給電の最新市場・技術動向や、Qi規格のロードマップ、認証手続き、各国における法規制と認可の動きなどが解説された。
ロームは13年6月からWPCのレギュラーメンバーとして、Qi規格の策定段階からワーキンググループに参加。市場の要望にマッチした製品開発をいち早く行っている。従来の5W級リファレンスボードに加え、15W級の製品開発にもいち早く取り組み、15年秋には、Qi規格ミディアムパワーの評価ボードレベルでの認証を世界で初めて取得した。同社では、Qi規格ミディアムパワー製品のアプリケーションについて「スマホやタブレット端末、各種携帯機器、電動工具などを想定している」とする。