住友電気工業グループの住友電工システムソリューションは6日、人を介さず機械同士が連携するM2M関連製品の販売を開始した。
既存の設備にも簡単に設置できる小型の電池式無線センサー3種類と受信機、制御ソフトで構成するM2M製品「SensorCore」シリーズ。設備の状態把握・故障予防などの効率的なメンテナンスの実現を目指す。
情報通信の高度化に伴い、工場・オフィス・商業施設などの設備・環境・品質管理におけるM2MソリューションやIoT(モノのインターネット)の活用が、製造現場などの課題を解決する技術として期待されている。
一方、コスト削減を迫られる企業にとって、既存の設備に容易に組み込め、最新機器とすることが大きな課題となっている。
品質では、製造工程での歩留まり向上、作業でのミスを修正するために発生するロスの低減。
生産では、人員稼働の効率化による生産性向上。
環境では、節電エコ活動の効果測定と強化。
保全では、故障予防と予兆捕捉などがある。
今回販売開始した製品はこれらの課題に対応。電池駆動で業界トップクラスの省電力小型無線センサーにより設置場所の制約なく既存の設備に直接取り付けられ、温度・湿度・電流を常時計測、電池寿命も長い。しかも無線センサー設置から計測開始まで短時間で済む。920メガヘルツ帯無線採用で最大到達距離50メートル。1台の無線受信器1台で100台のセンサーと接続ができる。
収集したデータの監視や異常検知、メールによる通知も行うことで、ネットワーク施工から保守までトータルでのシステム構築を支援する。