電子機器や自動車には多くの小型モーターやアクチュエーターが使われており、高性能化、高機能化に貢献している。近年は機器の小型・薄型化傾向からより小型・軽量で高性能そして省エネ化を目的とした小型モーターが求められている。
このモーターの小型・軽量、高効率、高トルク化を可能にするのが高性能のマグネット(永久磁石)である。
TDKは、小型モーター向けに従来材質と比較して圧倒的な高特性を持つランタン・コバルト系フェライトマグネットFB9シリーズを生産・販売している。
このFB9シリーズは、同社の同程度の保磁力を持つFB6シリーズと比較して磁束密度が10―15%、最大エネルギー積が30―40%向上している。
保磁力の温度特性も非常によく従来材質の保磁力の温度係数が0.3―0.5%/度Cであるのに対し、FB9シリーズの温度係数は0.2%/度C程度まで改善されている。これによりフェライト磁石の弱点の1つであった低温減磁に対して強い材質となっている。
これらの特徴から、磁力は従来のままでマグネットの体積を減らすことができ、モーターのさらなる小型化が図れる。特に自動車電装用モーターは搭載数量が多く軽量化に貢献する。
FB9シリーズには、高いトルク化のFB9N、高保磁力のFB9H、磁束密度と保磁力のバランスがとれたFB9B材がある。
用途は、自動車のスターター、フューエルポンプ、電動パワーステアリング、ABS、家電製品ではエアコン、冷蔵庫のコンプレッサー、洗濯機の主軸モーター、産業機器関連でコードレス電動工具、ギヤードモーター、スピンドルモーター、電動ベッドなどに採用が進んでいる。
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