電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月 9日 981009_01 ヤマハ 半導体モジュール 機能モジュール 家電用

ヤマハ
熱電材料


 ヤマハは8日、冷蔵庫やワインクーラー、電気温水器、電子デバイスの冷却といった用途向けに、冷却能力向上と消費電力を削減した熱電材料を開発、11月初めからペルチェモジュールとしてサンプル出荷を始めると発表した。事業化や価格は未定。

 熱電材料は電流を流すことで熱エネルギーの移動を行い、材料の片側は吸熱し、反対側は発熱する特徴をもつ。

 すでに、ビスマス-テルル系材料を用いたペルチェモジュールが商品化され、小型(60リットルクラス)冷蔵庫などが実用化されているが、コンプレッサーを使った冷蔵庫に比べ冷却能力が低く、消費電力が大きいという課題があった。

 今回同社は、ビスマス-テルル系材料の結晶粒径を数ミクロンと従来の10分の1-100分の1に微細化し、結晶方位を電気抵抗の小さい一定方向に揃える技術を開発した。

 これにより電気抵抗を抑え熱伝導率を低下させ、従来品に比べ冷却温度を10度引き下げ、消費電力を約20%削減した。

 試作した40ミリ角のペルチェモジュールでは表面温度マイナス50度Cまで確認している。結晶粒径を小さくしたことで、材料強度も高まった。

 同社では新開発のペルチェモジュールを搭載することでフロンなどの冷媒やコンプレッサーを使用せずに容積200リットルクラスの冷蔵庫が実現できるとみている。


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