200610_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月10日 |
200610_01 |
ルネサスエレクトロニクス |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般産業用 |
ビジョン向けAIアクセラレータ内蔵MPU 組込み機器用
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ビジョン向けAIアクセラレータ内蔵MPU 「RZ/Vシリーズ」 |
ルネサスエレクトロニクスは、同社独自の技術であるビジョン向けAI(人工知能)アクセラレータ「DRP(Dynamically Reconfigurable Processor)-AI」を内蔵したマイクロプロセッサ(MPU)「RZ/Vシリーズ」を発表した。
その第1弾として、組込み機器でのリアルタイムなAI推論を業界トップクラスの低消費電力で実現する「RZ/V2M」を開発し、一部の顧客向けにサンプル出荷を開始した。量産は20年12月の予定。
産業、インフラ用の監視カメラ、リテール用の商品スキャナやPOS端末カメラなど、AIを用いて人や物体をリアルタイムに認識するアプリケーションのニーズが急速に拡大する中、AI処理に必要な消費電力の増加と発熱が課題となっている。
RZ/V2Mは、DRP-AIの高い電力効率を生かし、4W(Typ.)の低消費電力で駆動する。ヒートシンクや冷却ファンが不要となり、放熱対策が容易になるため、小型の端末への搭載や機器の小型化が可能になり、組込み機器でのAIの活用が広がる。
さらに、同製品には高解像度な4K画像を毎秒30フレーム処理可能なイメージシグナルプロセッサ(ISP)も搭載。
同ISPは天候や時間帯、設置場所にかかわらず鮮明な画像を生成できるよう、明暗差の大きい画像に対応するHDR(ハイダイナミックレンジ)機能や、ノイズリダクション機能、歪み補正機能を搭載し、AIの認識精度を大幅に向上させる。
これらの特徴で、幅広い組込み機器に精度の高いAIを低消費電力で活用できるようになる。
今回、RZ/V2Mに内蔵したビジョン向けAIアクセラレータDRP-AIは、2Dバーコードや虹彩認証などに適したRZ/A2M内蔵のDRPをさらに強化したハードウエアIP。
演算処理能力を強化するため、DRPに積和演算回路AI-MAC(Multiply Accumulation)を組み合わせ、AI推論用に最適化した。DRP処理に比べ、約10倍の電力効率1TOPS/WクラスでAI処理が可能だ。
また、DRPは1クロックごとに演算回路の構成を動的に変更できるという特徴から、DRP-AIもまた、進化を続ける新たなAIのアルゴリズムにも柔軟に対応できる。
さらに、このDRP-AIを使用するために、ユーザーの学習済みAIモデルを組み込み機器へ容易に実装する専用ツールDRP-AIトランスレータなども準備している。なお、同製品は15ミリメートル角のFCBGAパッケージで提供される。
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