200521_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月21日 |
200521_02 |
ローム |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
一般民生用 |
配線などの負荷容量で一切発振しないCMOS構造の高速オペアンプ
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新開発の高速オペアンプ「BD77501G」 |
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ロームは、業界で初めて配線などの負荷容量で一切発振しないCMOS構造の高速オペアンプを開発し、10月から量産を開始する。センサーなどの微小信号を高速に増幅する高速オペアンプが配線などの負荷容量で発振してしまう課題を、新開発の電源技術「Nano Cap(ナノキャップ」を用いて解決した。同技術を搭載した製品は今回が第1弾。圧倒的ノイズ耐量の「EMARMOUR(イーエムアーマー)」オペアンプシリーズとして3月からサンプル出荷中。まず、1chオペアンプを産機、民生機器向けに供給。秋口に2ch、21年初めに4chのオペアンプをラインアップ予定。車載需要にも応えていく。
新開発の高速オペアンプは「BD77501G」。0.6マイクロメートルCMOSプロセスを採用。同社が独自開発した超安定制御の電源IC技術Nano Capを搭載し、増幅段の1段当たりの増幅率を上げて段数を4段から3段に減らした。
寄生容量も500f(フェムト)Fから200-300fFに削減。異常検知システムなどで求められる10V/マイクロ秒の高スルーレートの高速増幅に対応しながら、業界で初めて全ての出力負荷容量帯で位相余裕0度以上の一切発振しない安定した動作を実現。配線や周辺部品の制約をなくした。
また、全ノイズ周波数帯域の出力電圧の変動をプラスマイナス20mV以下に抑え、各周波数のノイズ対策を不要にした。一般品のオペアンプは全ノイズ周波数帯域での出力電圧がプラスマイナス200mV以上変動するため、ノイズ対策用にコンデンサと抵抗で構成されるCRフィルタが必要だった。
今回の高速オペアンプはノイズを気にせずに、CRフィルタを削減できる。1chオペアンプで、外付けノイズ対策部品を10点削減可能。セット設計工数も一般的なオペアンプと比べ半減、最大で3分の1の削減が可能。
生産は前工程をローム浜松(浜松市)、後工程をフィリピン工場で行う。月産100万個でスタートする。
ISO11452-2による国際的ノイズ評価試験において、全ノイズ周波数帯域での出力電圧変動がプラスマイナス300mV以下のノイズ耐量製品に使えるEMARMOURをシリーズ名にした。
1チャンネル品▼電源電圧範囲7.0V-15V▼入力オフセット電圧27mV(MAX)▼同相入力電圧範囲Vss−VDDマイナス2.0V▼入力バイアス電流0.001nA(1pA)▼回路電流1.3mA▽動作温度範囲マイナス40-プラス85度▼パッケージSSOP5。
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