電波プロダクトニュース



200214_02
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月14日 200214_02 ケル 接続部品 コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット 移動体通信機器用

32Gbpsに対応した0.55mmピッチ高性能同軸ケーブル用コネクタ「TSLシリーズ」


ケルの32ギガbps対応同
軸ケーブル用コネクタ「TSLシリーズ」

 ケルは、次世代高速通信規格5G向けの製品展開を強化する。5G・IoT市場をターゲットとした第1弾製品として、32ギガbpsの高速伝送に対応した0.55ミリピッチ高性能同軸ケーブル用コネクタ「TSLシリーズ」を開発し、今年4月頃からの販売開始を予定。同社は、TSLシリーズを今後の戦略的商品に位置付け、高速伝送が要求される5G・IoT周辺機器および関連市場への提案を推進する。

 TSLシリーズは、市場で要求されるさらなる高速伝送に対応した次世代基板対ケーブル用コネクタ。最大32ギガbpsの差動伝送に対応する。

 同製品は、高速伝送を実現するため、ノイズ対策を強化した。同社の0.5ミリピッチ極細同軸ケーブル用コネクタ「SSLシリーズ」の多点グランド機構に対し、さらにグランド数を増やし性能を向上させている。従来の極細同軸ケーブル用コネクタで既に採用している金属シェルカバーでコネクタ全体を囲い込む構造を継承し、減衰量の抑制やEMC性能を強化している。

 同シリーズは、東京特殊電線(TOTOKU社)の高性能同軸ケーブル「RUOTA(ルオータ)」と組み合わせることにより、低損失・低スキューで最大32ギガbpsの高速差動伝送を実現する。

 同シリーズは、クリック感のある良好なロック構造を有している。オプションでコネクタにプルテープを用意しており、テープを引くことでコネクタのロック解除と同時に抜去が可能で、作業性の向上を図っている。

 同社ではTSLシリーズを、高速伝送が要求される5G・IoT周辺機器および関連市場への提案を見込んだ戦略的商品に位置付け、今後、積極的な提案活動を推進する。

 主な特徴は、高速差動伝送に特化し、最大32ギガbpsの高速差動伝送に対応。金属シェルカバーでコネクタ全体を囲い込む構造、多点グランドにより減衰量の抑制やノイズ対策を向上。TOTOKU社のRUOTAとの組み合わせにより、低損失・低スキューを実現。

 クリック感のある良好なロック構造を採用。オプションでコネクタにプルテープを用意、テープを引くことでコネクタのロック解除および簡単で確実な抜去が可能。同シリーズの販売では、「性能を保証するため、コネクタ単品では供給せず、ハーネス品としての供給を行う」(同社)。

 ターゲット市場は@5G、IoT周辺機器A放送・画像機器市場(IP伝送装置、4K/8Kカメラ、ビデオサーバー)B通信機器市場(固定・移動体通信機器、スペクトラムアナライザ、サーバー)C医療機器市場(画像診断装置、メディカルカメラ)D車載機器市場(車載カメラ、ADAS)。


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