161103_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月03日 |
161103_01 |
NECトーキン |
受動部品 |
インダクタ・トランス |
一般産業用 |
低背タイプの高効率粉末を使った金属系コアのパワーインダクタ
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NECトーキンの150度対応の車載用 メタル系パワーインダクタ |
NECトーキンは金属系コアを使ったパワーインダクタの製品ラインアップを拡充している。これまでパソコン用をはじめとするDC―DCコンバータ向けとして生産を伸ばしてきたが、新たに低背タイプを開発し、薄型デジタル機器に対応。さらに高信頼性タイプの新製品を自動車向けに販売を開始するなど、新規開拓への取り組みを強化している。
同社のメタル系パワーインダクタは、磁気コアの素材にフェライトの替わってセンダストコアの製造方法を応用した高効率材料粉末による金属のコアを採用したもの。金属ならではの高い飽和磁束密度を持っているため、ロスを少なくし多くの磁束をつくることが可能になった。小型のまま多くの電流を流しても、従来通りの性能を発揮することができる。
これまで同社では、CPUなどの半導体デバイスの駆動をはじめとするDC―DCコンバータ用パワーインダクタとして、パソコンおよびコンピュータマザーボードなどの分野を中心に売上げを伸ばしてきた。ここにきて、同分野の生産が低調に推移。新たな成長分野を開拓していくために製品ラインアップを拡充しているもの。
パソコン分野では、HDDを搭載しない超薄型機種やタブレットPCなど、薄型機器が台頭していることを踏まえ、従来厚みが最薄3ミリメートルまでだったものを、新たに超薄型化した「MPLCHシリーズ」を発売した。
同シリーズは、5×5.5ミリメートルサイズで厚み2ミリの「MPLCH0520」と、6.7×7.5ミリメートルサイズで厚み1.8ミリの「MPLCH0618」の2タイプ。
一方、同社は自動車分野での電子部品事業を強化しており、メタル系パワーインダクタでも車載向けとして「MPLCVシリーズ」を開発した。EPS、LEDヘッドライト、SRSエアバッグをはじめとするECUのDC―DCコンバータ用としての需要が増加。しかもADASをはじめ多機能化によって、ECUの搭載点数増加が需要を押し上げている。
MPLCVシリーズは金属ダスト粉末を使用することによって、高飽和磁束特性に加え、モールド構造を採用することで、巻線占有率向上による低直流抵抗化、低唸り化を実現している。閉磁路構造によって高信頼性で大電流対応、低直流抵抗を実現。最高使用温度は150度で、信頼性試験規格AEC−Q200に準拠する。
サイズは、7.9×6.7ミリメートルで高さが4.5ミリと5.4ミリ。11.5×10ミリメートルで高さが5.4ミリ。インダクタンスは4.7―47μH。
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