100ギガbps光トランシーバ用光源向け対応のDFB　LD

　ルネサス　エレクトロニクスはこのほど、データセンター内に設置されるサーバーとルーター間の通信に用いられる１００Ｇｂｐｓ光トランシーバ用光源に、２５Ｇｂｐｓ×４波長対応直接変調型ＤＦＢ　ＬＤ（分布帰還型レーザーダイオード）を開発した。同社は新製品を「ＮＸ６３７５ＡＡシリーズ」の名称で、量産出荷を開始する。

　新製品は、高速通信と高温環境下での安定動作の両立が課題となる１００Ｇｂｐｓの高速ネットワーク向け光トランシーバに対し、

（１）業界で初めて５−８５度の動作温度において、１波長当たりの容量が最大２８Ｇｂｐｓとなる安定動作特性を量産レベルで実現し、４波長使用することにより１００Ｇｂｐｓの光通信が可能。
（２）ＭＴＴＦ（平均故障時間）１０万時間の高信頼性、という特徴を持つ。

　新製品を採用することでユーザーは、高温環境下でも高速通信が可能で信頼性の高い光トランシーバや光モジュールを開発し、データセンターのサーバーやルーターへの搭載が可能となる。

　新製品はチップ形態での出荷となり、サンプル価格は１波長当たり５千円（税別）で、量産は１７年４月に４波長合計で月産１０万個を計画している。