車載LCDディスプレイ向け低消費電力14チャンネルバッファIC

ＩＳＬ76534

　インターシルは１１日、車載ＴＦＴ−ＬＣＤディスプレイ向けに低消費電力の１４チャンネル・プログラマブル・ガンマ・バッファ「ＩＳＬ７６５３４」を発表した。

　同製品は、高信頼・高精度のガンマ補正機能を提供可能で車内の全ＬＣＤパネルの均一な輝度とカラーマッチングを可能とする。

　同製品は競合製品と異なり、アナログとデジタルの電源順序操作が不要で、全てのガンマ・バッファとＶｃｏｍ出力チャンネルは両方とも、制御された形で初期化時に単独起動が可能である。そのため、ＬＣＤパネルがロックアップを起こす可能性がない。

　また、消費電力も同様の機能を持つ競合製品と比べ、約５分の１の５６.６ｍＷと低く、電源回路と熱設計の簡素化が可能。

　近年、自動車用安全システムや自動運転の信頼性向上と高速化実現のため、車載用のＬＣＤパネルにも迅速な起動と信頼性の向上が求められており、同製品はそれらの要求に合ったものとなっている。

　同製品の単価は、小型２８ピンＴＱＦＮパッケージで１.９９ドル（１千個購入時）。既に出荷は開始されている。