プルレバー構造のメモリーカード用コンボコネクタ2製品

日本モレックスのカード用コンボコネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は省スペース性に優れたメモリーカード用コンボコネクタにプルレバー製品を追加し、製品ラインアップを拡充した。一つのコネクタに２種類のメモリーカードを搭載可能なスタック（重ね入れ）タイプのカード用コンボコネクタに、プルレバー式のカード取り出し機構を採用した製品を追加した。

　今回追加されたコンボコネクタは、マイクロＳＤ／ナノＳＩＭに対応する「１０４２３９」と、マイクロＳＤ／マイクロＳＩＭに対応する「１０４６４２」の２製品。両製品とも検出スイッチを標準装備し、カードの取り出しにプルレバー方式を採用したメモリーカード用コンボコネクタ。スマホやタブレットＰＣなどのモバイル機器用途に適している。

　同社のメモリーカード用コンボコネクタは、２種の異なるカードを重ねて同方向に挿入して利用する。２種のカードを一つのコネクタで対応でき、効率的なＰＣＢレイアウトが可能なため、機器内の省スペース化に寄与する。これまでカード取り出し方法は、カードを挿入方向に押し込むと反対方向に飛び出すプッシュプル式が使われていたが、今回新たに取り出し方向に移動させたカードを斜め上方向に引き抜くプルレバー式の製品が追加したことで、モバイル機器での多様な設計ニーズに対応する。

　特徴は、電源切断やバッテリを取り出すことなく、マイクロＳＤカードを挿抜可能。アンチスタッビングコンタクト端子設計を採用、コンタクトの座屈を防止しスムーズなカード挿抜ができる。カード挿入部に極性を設け、カードの誤挿入を防止。マイクロＳＤカードがマイクロＳＩＭ用スロットに誤挿入された際、マイクロＳＤカードが取り出せなくなることを防ぐカード詰まり防水設計を採用している。