面実装に対応した誘導雷サージ対策用小型チップサージアブソーバ

岡谷電機産業は誘導雷サージ対策向けに チップサージアブソーバの品揃えを拡充

　岡谷電機産業は誘導雷サージ対策向けのチップサージアブソーバの品揃えを拡充している。各種電子機器では高信頼性、高性能化を推進するために各種の保護用部品を搭載しているが、雷サージ保護の重要性が高まっていることを背景に小型のサージアブソーバの需要が伸びている。同社ではリードタイプに加えて、面実装タイプへの取り組みを強化している。

　６シリーズに充実

　同社のチップサージアブソーバは「Ｒ５Ｋ」「Ｒ５Ｋ３」「ＲＨＣＡ３２１６」「ＲＨＣＡ４５３２」「ＲＨＣＡ５０３９」「ＲＨＣＡ５６３９」の６シリーズのラインアップへと充実した。

　Ｒ５ＫおよびＲ５Ｋ３は、インパルス電流耐量が８／２０マイクロ秒―５千Ａで、急峻なサージに対して応答速度が速い。また、絶縁抵抗が高く、静電容量が最大１ｐＦと小さい。ＩＴＵ―Ｔ準拠。

　ホームゲートウエイをはじめ通信基地局、光伝送システム機器、ＣＡＴＶ機器、ＣＳ、ＢＳ機器、火災警報器、ホームセキュリティなどにおける誘導雷サージ保護に適する。

　Ｒ５Ｋは、５ミリ角×４ミリサイズ。Ｒ５Ｋ３は、３極構造で５×６.６×５ミリサイズ。

　ＲＨＣＡの４シリーズは、従来のセラミック管リードタイプに比べて小型、薄型で高密度実装化に対応する。

　ＲＨＣＡ３２１６とＲＨＣＡ４５３２は、通信、信号、電話回線用誘導雷サージ対策に適する。

ＲＨＣＡ３２１６は、３２１６サイズと小型で、静電容量が０.３ｐＦと小さくサージ吸収性に優れている。１ＥＣ６１０００―４―５規格に準拠。電流サージ耐量は、８／２０μｓ―５００Ａを有している。

　ＲＨＣＡ４５３２は、４５３２サイズで高さ２.７ミリ。ＩＥＣ６１０００―４―５規格、ＩＴＵ―Ｔ規格に準拠。インパルス電流耐量は、８／２０マイクロ秒―２千Ａ。静電容量０.６ｐＦで、インパルス吸収性が良好。

　ＲＨＣＡ５０３９およびＲＨＣＡ５６３９は、ＡＣ電源の高電圧用サージアブソーバで、絶縁試験に対応可能。インパルス電流耐量は、８／２０マイクロ秒―２千Ａを有する。サイズは３.９ミリ角で、長さが５ミリ、５.６ミリ。