160426_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月26日 |
160426_02 |
アルプス電気 |
ユニット |
その他 |
移動体通信機器用 |
スマホの16メガpxl用カメラモジュール向けカメラアクチュエータ
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アルプス電気の16メガピクセル対応バイ
ダイレクションタイプカメラアクチュエータ |
アルプス電気は25日、スマホの16メガピクセル用カメラモジュール向けに、2.8ミリ厚のバイダイレクションタイプ(両方向レンズ駆動)カメラアクチュエータ「ATMJ1Z95シリーズ」を開発、量産を開始したと発表した。カメラの高画素化が進む中国系スマホのフラグシップ/ハイエンドモデルなどへの拡販を推進する。
スマホメーカー各社が販売するフラグシップモデルやミドル/ハイスペックモデルでは近年、端末の差別化を図る要素の一つとして、カメラ機能の高性能化と端末本体の薄型化が進んでいる。世界最大規模の市場である中国では、13メガピクセルの端末が主流となり、今後、さらなる高性能化と薄型デザイン化が進むと予想されている。
高画質で鮮明な写真を撮影するには、高性能なイメージセンサーの搭載に加え、より多くの光を集めるため、撮像レンズの大口径化が必要。
一方、搭載される各種電子部品には、スマホのデザイン性を損なわないための薄型化と、バッテリの消耗を抑える低消費電力化が求められている。
新製品は、大口径レンズへの対応と低消費電力を両立した、バイダイレクションタイプのオートフォーカス用カメラアクチュエータ。φ6.9ミリの大口径レンズに対応。外形サイズは9×9×厚さ2.8ミリと薄型化を実現した。
バイダイレクション方式は、レンズの原点位置をあらかじめ使用頻度の高い焦点距離(位置)に設定し、その地点からプラス電流やマイナス電流に応じて両方向(バイダイレクション)へ移動させピント調整を行う方式。レンズの移動距離が短いため、移動に伴う消費電力の低減や高速フォーカスを実現する。通常のプリロードタイプに比べ、レンズ移動に伴う消費電力を約3分の1程度に低減できる。
同社は昨年から、13メガピクセル向けのバイダイレクションタイプAFカメラ用アクチュエータを量産しているが、「中国のハイエンドスマホ市場での、カメラの高画素化の動きや、薄型かつ低消費電力への要求に対応し、16メガピクセル向けのバイダイレクションタイプを開発した」(同社営業本部)もの。
製造面では、独自の金型設計技術や自動機設計技術などを生かし、高品質でばらつきの極めて少ない生産体制を確立。レンズ駆動時の傾き角度は10分の1度以下に抑えている。
同社は、スマホ向けAFカメラモジュール用アクチュエータではグローバルで高いシェアを確保している。「自動機生産による安定供給や高品質の点でも、ユーザーから高く評価していただいている」(同)。
ATMJ1Z95シリーズのサンプル価格は1500円(税込み)。既に量産開始済みで、5月には中国・無錫アルプス(無錫市)で月産100万個の生産を予定する。
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