産業分野におけるワイヤレス用途で使用されるThread対応のRFモジュール

　ディジインターナショナルはこのほど、産業分野におけるワイヤレス用途で使用されるＴｈｒｅａｄ対応ＲＦモジュールを開発したと発表した。

　同製品は同社の「ＸＢｅｅ」組込みＲＦモジュールプラットフォームの新製品。ＸＢｅｅは世界トップクラスの売上げを誇るＲＦモジュールソリューションで、シンプルな配備で信頼性の高い通信を実現している。

　Ｔｈｒｅａｄは米グーグル傘下のＮｅｓｔ　Ｌａｂｓが推進しているホームオートメーション向けのプロトコル。低電力、ＩＰｖ６アドレス、ネットワークレイヤーでの先進的セキュリティを備えた自動修復メッシュネットワークを可能にする。

　幅広い分野で利活用が拡大しているＺｉｇＢｅｅのような近距離無線通信の成長に貢献すると期待されている。

　新製品は現行の８０２.１５.４ベースのＸＢｅｅシリーズと同じスペックをベースに、内蔵チップはより大容量メモリーのシリコン・ラボラトリーズ社の「ＥＭ３５８７」チップセットを採用。５１２キロバイト フラッシュメモリーにより、エンドノードやルーターへのＴｈｒｅａｄプロトコルのフル実装を可能にする。

　同社は１６年５月にＴｈｒｅａｄベース製品の第１弾を市場投入し、一年を通じて製品を拡充していく予定。Ｔｈｒｅａｄプロトコル完全認証のモジュール、ボーダールーターなどを今年後半にリリースし、産業分野のネットワークソリューションにおけるＴｈｒｅａｄの機能とアプリケーションの強化を目指す。