３Ｄグラフィックスシステムをターゲットとした車載用R-Carクラスタ向けSoC

ルネサスの３Ｄグラフィックス・クラスタ用ＳｏＣ 「Ｒ−Ｃａｒ　Ｄ１」

　ルネサス　エレクトロニクスはインスツルメント・クラスタ分野において、今後普及が見込まれる３Ｄグラフィックス・インスツルメント・クラスタ・システムをターゲットとした新たなソリューションとして、Ｒ−Ｃａｒのクラスタ向けＳｏＣの第１弾「Ｒ−Ｃａｒ　Ｄ１」を製品化。サンプル出荷を始めた。

　同社は従来、ハイエンドなコクピットシステム向けに高性能なＨＭＩ（ヒューマン・マシン・インターフェイス）を実現する「Ｒ−Ｃａｒファミリ」を展開しており、ミッドレンジクラス、エントリクラス向けには、ゲージ制御も可能な「ＲＨ８５０／Ｄ１ｘ」を提供している。

　Ｒ−Ｃａｒ　Ｄ１は３Ｄグラフィックス・クラスタ・システムに特化しており、３Ｄクラスタ・システムで必要となる（１）３Ｄ表示機能（２）高速起動（３）機能安全・セキュリティ（４）様々な通信・ネットワーク対応を実現、さらに（５）「ＲＨ８５０／Ｄ１Ｍ」の２Ｄグラフィックスの設計資産も活用できる。

　新製品のサンプル価格は５千円（税別）。量産は来年３月から開始し、１８年３月には月産１０万個を計画している。