リチウムイオンバッテリ搭載の高電力アプリ向けFETドライバー

日本ＴＩの「ｂｑ７６２００」

　日本テキサス・インスツルメンツはリチウムイオン（Ｌｉ−Ｉｏｎ）バッテリを搭載した高電力アプリケーション向けに、先進の電源保護や制御機能を提供する業界初のワンチップ１００Ｖハイサイド（高電圧側）ＦＥＴドライバー製品を発表した。

　新製品の「ｂｑ７６２００」高電圧ソリューションは、蓄電のバッテリ・システムやドローン、電動工具、電動スクータなどのモーター駆動のアプリケーションに使用されるバッテリ・パック内で、ハイサイドの充電用と放電用のＮチャネルＦＥＴを高効率で駆動する。

　ｂｑ７６２００　１００ＶハイサイドＦＥＴドライバーは、代表的な５０Ｖローサイド（低圧側）ＦＥＴドライバー・ソリューションと比較して、モーター駆動のアプリケーションで、通常のバッテリ電圧の２倍に達する可能性を持つ過渡波形に対して、高い保護性能を提供する。

　また、ｂｑ７６２００は、充電や放電ＦＥＴがオフした場合でも、バッテリ・モニタリングとシステム診断を維持することができる。

　ｂｑ７６２００は「ｂｑ７６９４０」バッテリ・モニタリング製品ファミリーと組み合わせることで、各種アプリケーションをハイサイドＦＥＴ方式に移行でき、通信の常時確保を可能にする。

　また、ＴＩの「ＣＳＤ１９５３１Ｑ５Ａ」１００Ｖ　ＮｅｘＦＥＴパワーＭＯＳＦＥＴを駆動することができ、ｂｑ７６２００評価モジュールもこの構成で提供される。