160204_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月4日 |
160204_01 |
TDK |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
一般産業用 |
ICT機器等向け高効率で出力1kW機種のAC-DCパワーモジュール
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TDKのAC−DCパワーモジュール |
TDKは「TDK―Lambda」のブランドで、AC―DCパワーモジュール「PFE1000FA」を開発した。従来機種に比べて4%の効率を改善し、最大90%の高効率を実現した出力容量1kW機種。無償保証期間も従来の2年から5年に延長。ICT機器をはじめとする環境を重視する屋外に設置する機器、装置などに向けて受注を開始した。価格は5万円。5年後に4億5千万円の売上げを見込む。
AC−DCパワーモジュールは、AC入力電圧を昇圧するPFHC(高調波電流抑制・力率改善回路)と出力側のDC―DCコンバータを同一パッケージに内蔵したパワーモジュール。
パワーモジュールは、直流入力、直流出力のためのDC―DCコンバーが一般的に販売されているが、同社はAC―DCパワーモジュールとして06年11月に第1弾の製品「PFEシリーズ」を販売。現在では出力容量が300W、500W、700W、1kWの機種をラインアップ。伝導放熱特性に優れ、密閉構造にため、放送用PBX、液晶ディスプレイ蔵置、噴水制御・駆動装置など、屋外で使用される薄型装置で納入実績を伸ばしてきた。
今回、1kW出力のPFE1000FAを開発したのは、従来機種「PFE1000F」の特徴を継承しながら同一サイズ(100×160×13.4ミリ)で性能を向上し、用途開拓に弾みをつけるため。
新製品は、オン抵抗の小さいスイッチング素子・MOSFETをはじめ、自社製高性能フェライトコアを使うとともに、コア形状、巻線工法などの最適化を施したコイル、トランスの採用など、搭載部品を見直した。また、シミュレーション技術を高度化。高効率化を実現した。また、高密度実装化を推進。高電力密度を実現した。
筐体放熱の特徴によりファンレス、密閉構造に対応し、省スペースで電源を構成できる。入力電圧は85―265VAC。出力電圧は12V、28V、48V。冷却方式はコンダクション・クーリング。
安全規格はUL60950―1、CSA60950―1、EN60950―1の認証を取得する予定。
AC―DCパワーモジュールにおける今後の新製品開発としては、ICT機器分野で大容量化の需要が増加すると展望。1kW出力機種での小型化や同一サイズでの大容量化などに取り組んでいく考えだ。
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